社会保険労務士の業務は非常に価値があるものばかりです。時間短縮、あるいは専門知識、申請の正確さ、どれをとっても企業にとって経営上必要な要素をクリアするべきものでしょう。
しかし実際には「社会保険労務士は何をしてくれるのかよく分からない」という意見が多いという事実が、企業における社会保険労務士の導入率を見てもうかがえます。この問題を解く鍵が顧客が「経験を価値として感じる仕組み」にあるとホライズンワークスは考えているのです。
経験価値とは一般的に心情的なものを指し、顧客満足度という数値で表されることが多いのですが、企業が経験する事象においても同様のことが当てはまるのではないでしょうか。つまり、以下のような流れである。
- 情報のインプット
社会保険労務士の話を聞き、有益だと判断した - 情報の実践
社会保険労務士のコンサルティングを導入し、会社にとってのメリットがあった - 実践の結果
会社にとってのメリットを有効に活用し、新たな戦略を生むことができた
多少大げさに思われるかもしれませんが、仕事の進め方によっては、たとえ「社会保険の新規適用」でも会社にとっての経験価値を生むことはできると断言できます。
ドキュメンテーションでの表現
社会保険の新規適用を実施し企業に報告をする、これだけではクライアントは何の感慨もなくアウトソース先が業務を完遂したという事実が残ります。これに対し、ヒアリングと実務、そして報告とその後の権利においての報告を効果的に行うことでクライアントは得がたい経験をすることになるといえます。
このように、社会保険労務士が普段から実施している業務のひとつひとつに意義があり、導入した企業がそれに対してメリットを感じることさえできれば、アウトソースから脱却することができるのではないでしょうか。
直接的なメリット
助成金に代表される直接的なメリットは価値に結びつきやすいといえます。制度敷設や雇用などによる助成金でまとまった収益を計上した際に、企業はどのように活用してもある程度は自由ですが、最初から目的を設定し、社会保険労務士とコンセンサスを取っていたとしたらいかがでしょうか。
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例えば、クライアントである老舗の飲食店は今までの努力が実り、新店を出店することになったとします。チェーンストアの経験がなく、実業務に関してもアナログなフローであったが、新しい店舗では設備を整えたいと考えており、限られた予算から多少は足が出るがホシザキ電機の冷蔵庫と食器洗浄機の導入を切望していました。
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出店の予定は1年から1年半後。融資を受けるのか、もしくは新店出店にかかる雇用での助成金や従来から実施していた教育に関する助成金によって手当てを目指すかなど、社会保険労務士でも直接的なメリットによる支援は少なからずあります。
多接触による関係最適化
現代では対面、電話、メール、手紙、FAXなどクライアントとの連絡に困ることはあり得ません。しかし、社会保険労務士の多くは経営者が多忙であることを必要以上に意識し「可能な限り連絡を取らない」というスタンスを取る者が少なくないのも事実です。
ホウレンソウなどという言葉が1世紀以上前から言われている通り、「適切な回数」の「望む媒体」で「心地よいスタンス」での連絡を経営者はいつだって待ち望んでいるものでしょう。
コンサルタントとしての意識を持っているのであれば、その希望を確認し対応することで、経営者との関係を驚くほど良好にすることができるものなのです。
経営者が望む経験
本書でも記載しましたが、経営者は自らの凝り固まった価値観を良い意味で壊されることを熱望する生き物です。笑い話ではなく、その価値観の破壊を戦略に落とし込んだものを「イノベーション」と呼ぶ者がいるほどです。
社会保険労務士は法令順守を企業に促すという企業にとって「面倒な存在」である反面、その価値観を簡単に壊すだけのサービスを作ることができると確信しています。経営者の意識は不況の影響でますます近視的になっており、中長期の目標など守れぬ約束に等しいと考えているかもしれません。ひとつずつ経験を増やしていく事で、経営者のマインドをかつて良い時代だった頃のように戻すことができるのではないでしょうか。
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